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粗筋と大雑把な感想

                      
  イタリア・カプローナ国で 700年以上の歴史がある『呪文作り』の名家、ペトロッキ
 家とモンターナ家。
  200年前のささいなケンカで仲違いしてからずっと互いを嫌悪し、何かと衝突していた。
  モンターナ家のトニーノは、1歳上の兄パオロと違い、自分に才能がないのが悲しく、
 どうしていいかわからなかったが、一家は暖かく見守ってくれていた。
 祖父ニッコロ老は、トニーノがネコ語がわかると知り、気難しくて凶暴なボス猫、
 ベンヴェヌートを選ぶ。
  将来を悲観して落ち込むトニーノをベンヴェヌートが慰める。大聖堂の上の天使像が
 『カプローナの天使』で、この国を『白い悪魔』から歌で守っているのだと…
  …周辺国がカプローナを脅かし、モンターナ家の呪文だけでは国を支え切れないと
 わかり始めた頃、両家の代表が大公に呼び出された。大公と大公妃は現状を憂い、
  ニッコロ老は『カプローナの天使』の歌の歌詞を見つけると言ってしまう。
  戦争が近いとベンヴェヌートが話す頃、一家が歓迎する男が英国からやって来た。
 大魔法使いクレストマンシー、クリストファー・チャントだった…

     
  今までのイギリスではなく、イタリアが舞台です。
 雰囲気が全く違うのは、演出の上手さでしょうね。
 『呪文』で国を守り、支えている設定、つまらない原因で仲違いする両家…
 魅力は相変わらずですが、クレストマンシーシリーズは(今の所)これで終わりかと
  思うと、寂しいです。