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粗筋と大雑把な感想

                        
    巨人・人間・ドリグが別々に暮らす緑の『湿原』。
   『オト塚』の人間で長の娘アダーラは、兄オーバンと一緒に『おばけ塚』へ
   ドリグの幽霊探しに出かけるが、そこでドリグを呼び出してしまう。
   オーバンは美しい金細工の首環欲しさにドリグを殺し、それを奪うが、首環
   には呪いが織り込まれていた。
    呪いはオーバンに次々と不幸をもたらすだけでなく、『オト塚』や周辺の塚、
   巨人へと広がっていった。
    アダーラは『ガー塚』のゲストと結婚し、娘エイナ、息子ゲイア、セリが
   生まれた。エイナとセリのように『能』を持たないゲイアは、2人にコンプレ
   ックスを感じていた。
     呪いは遂に人間達の住みかを脅かし、ゲイア達は原因である巨人の子供達と
   出会うのだが…

                      
    出だしは『指輪物語』か『ニーベルングの指環』のようですが、それ以降は
   主人公がアダーラの子供達になり、一人だけ何の力もないと悩むゲイアが実は
   …と、この後のシリーズにもよく出てくる展開となります。
   最初は首環の呪いがらみの、もっと恐い話かと思ったのですが、全然違いまし
   た(笑)初期の作品のせいか、後半が思ったよりも大人しく、ちょっと物足り
   ませんでした。