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    2002-11-21  

  ハリー・ポッターと秘密の部屋

 
  23日公開を待ちきれずに、16日先行上映初回を観て来ました。
  内容に触れていますので、未見の方は後でお読み下さいね。
    (観た日に一気に打ったので、1と同じ位長いです。
  間違っている箇所は、後日訂正しますので御容赦下さい…)

 
  …雲海の中からワーナーのロゴとタイトルが現れ、眼下に広がる新興住宅街…
 イギリスのイメージじゃないのと、ダーズリー家周辺がこんなだとは思わなかったので、
 ちょっと驚きました。
  2階の窓からハリーが見え… 待遇改善されたとわかります。
 (あ、メガネのレンズに映った両親はこれですね!)
 今日はお客様がいらっしゃる日で、3人は思いっきりドレスアップ。
 …バーノンおじさんとダドリーが、1より二周りほど大きいような…
  ドビーは某ジャージャー(笑)のような嫌われ者にならないようにと、かなり神経を
 遣ったそうですが、動くと表情豊かだし、予想通りの行動パターンでも笑えるし、
 私は可愛いと思いました。
  
  アングリアでハリーを迎えに来たロン達が、鉄格子を引きちぎるシーンは、私も
 場内も大爆笑。…広大な野原にぽつんと1件の家…
 いよいよ『隠れ穴』に到着です。(表札はあったかな…?)
 ちょっと危なげな外観、生活感あふれるキッチン、全部デザインの違う椅子、
 4巻で初登場の時計(2巻の原作では針は1本)… 
 天井が低めで、雑然としていて、ログハウスみたいな素朴な内装で…
 私なりに思い描いていた、ホッとするおうちで嬉しい!
 棚の小物類まで、すべて考えてセッティングしてあるんでしょうね。
 さりげなく凝っていて大好きなセットを、又見返すのが楽しみです。

  初登場のアーサー… 何だかスッと合流して来たような、これ又イメージ通りの
 愛妻家でユーモラスで、マグル好きとすぐわかるキャラ… 
 ロンもだけど、アーサー本人が演じているかのようです。
 雑誌等では殆ど紹介されていませんが、登場した瞬間に思わず微笑んでしまいました。
 「君は誰かね?」と訪ねられて、ちゃんと食事の手を止めて自己紹介するハリーの、
 礼儀正しいこと! …あの環境で、なぜこんなにきちんとしてるのかフシギです。
  ロンの部屋も、生活ぶりももっと見たかったけど、フルーパウダーで『ダイアゴン
 横丁』へ行くシーンになって… なぜ暖炉が巨大なのかがわかりました(笑)

  ちゃんと発音せずに、ハリーが灰まみれで現れた『夜の闇横丁』…
 かろうじて、ブキミで危ないとわかる程度の描写…(ここも、もう少し見たかった…)
  …ハーマイオニーとの再会は唐突で、一瞬誰かと思いました…(手紙のシーンで、
 「ハーマイオニーと待ち合わせだね」とか一言セリフがあれば…) 
 エマちゃん5歳位大人びてます。
 みんな冬のケープ状マント姿なのは、いきなり決まった設定なんでしょうか?
  ロックハートは… もう少し若くてカッコいいイメージが強かったせいか、
 モリー(ちょっとした仕草が上手いですね!)がそわそわするのはともかく、
 ハーマイオニーがはにかむのはムリがあるような…
  ちょっと大人びた(けどやっぱり童顔(笑)の)ドラコがハリー達に因縁つけるのを
 制するステッキ… おお、ルシウス登場です! 
 一目で親子とわかるプラチナブロンド(それも予想外のセミロング)に、左右非対称の
 ヘビのブローチ、毛皮でトリミングした高そうなコスチューム、慇懃無礼な語り口に、
 決して笑わない瞳… ウラはない典型的悪役そのものです。(花○(笑))
 アーサーを挑発…で、『毒きのこ百科』でぶたれるのかなとワクワクしてたら、
 結局アーサーは上手くいなし、ケンカにはなりませんでした。…残念(笑)
 (この2人、ハリーとドラコのようです。恐らく同い年ではないでしょうか?)
 
  いきなり駅のシーンで、通り抜けられなかったハリーとロンはアングリアで学校へ。
 「殆どのマグルは空飛ぶ車は見た事ない」とハリーが言うけど、ごく少数の誰かは
 見たのかな?(笑)
  暴れ柳… 日本の柳とは全く違う植物のようです。
 「杖が折れた!」と泣きそうなロンに、「首よりマシ」とハリー。…確かに(笑)
 2人は漫才コンビのように息がピッタリ。
  アングリアが意志を持っていたとわかってビックリ…(あれ? 誰もいない…?!)
 振り返ればそこに… あの「出た!」のシーンがないなんて……(悲)
  フィルチに連れて来られるのと、待ち構えていたのとでは、印象が違います。
 …やっとスネイプ先生登場… …柳の心配をしていたのも何だか意外…
 樹齢はせいぜい20数年だから、2人より大事と皮肉を言ったのでしょうか? 
  ダンブルドア校長の声が、か細くて痛々しいです。 
 ここで寂しく食事…って、瓶詰めビッシリの室内で?と思ったら、このシーンも、
 組分け帽子もなしで、いきなりマンドレイクです!

  スプラウト先生もイメージ通りで、見た目は優しそうだけど、マクゴナガル先生
 みたいです。しかし、マンドレイクがあんなに大きくてグロいとは…
  DADA(『闇の魔術に対する…』)新任教師がロックハートだと、ここでわかる
 のはちょっと不自然です。
 自分についてのアンケート用紙を見てハリーとロンが驚くシーンがあった筈だけど、
 これもカットされたようですね。
  ピクシーに一人杖を向け、事態を収拾するのは、やっぱりハーマイオニー。
 …男の子、もっとしっかりしなきゃ(笑)…
  アングリアの罰で、ロックハートのファンレターの宛名書き… 
 なぜハリーだけがやらされているのか、疑問に思う間もなく不気味な声が…
 『秘密の部屋』の存在を、なんと『変身術』の授業で明かすのも原作と全く違います。
 ビンズ先生の紹介を省きたかったからでしょうか。
 
  全員がニンバス2001を手にする、スリザリンチームの新シーカーはドラコ。
 …ハーマイオニーの痛烈な皮肉に、ドラコは『穢れた血』と暴言を吐き、ロンが呪いを
 かけようとしたら……(思わず目を背けました)
  侮蔑の言葉だと知らなかった原作と違い、ハーマイオニーが涙ぐんでいたから、
 又変えたんですね。でも、この方がいいです。
 
  クィディッチ… 2倍位早くなった分、追いかけるのが大変でした。
 あまり興味はないけど(笑)、1より良かったです。
 今回、スネイプ先生はなぜ助けなかったんでしょうか?…
 と思っていたら、ハリーの腕の骨を抜いたロックハートのシーンで、又場内大爆笑。
  初登場のマダム・ポンフリーはナイチンゲールのようなコスチュームで、
 ドラコに「大袈裟な!」とピシャリと言う辺りが痛快(笑)
  犠牲者続出で学校存続の危機… 事情をドラコから聞き出そうと、ポリジュース薬を
 作るハーマイオニー… …トイレの床に、あぐらかいて直に座ってます…
  又初登場のマートル… この女優さん35だそうですね! 原作と違って美人で、
 しかも全く年齢を感じさせないキュートさ! ホントビックリしました。

  …俯瞰で大広間のテーブル上に布が…(…って食卓でしょうこれ?!)
 …軽い目眩を覚えつつ… おっ! 決闘クラブのシーンです!
 ローブなしのスネイプ先生(上着の後ろのデザインがわかりました(笑))が、
 武装解除術でロックハートを吹っ飛ばす… うーんカッコイイ!
 その後、ハリーに飛ばされたドラコを受け止めるのかと思ったら、机に激突させて
 乱暴に引っ張り上げ、「恥をかかせるな」と言いたげなキツい眼差しで押し出します。
 贔屓しても、甘やかさない所がステキ(笑)
 1の時も思ったけど、ハリーの蛇語に「えっ?」と微かに驚いたりと、視線だけでも
  見事に演じています。(けど、出番が少ないのは寂しい…)

  …周囲の生徒がハリーを犯人扱いする中、(原作ではかなり辛そうだったけど、
 それほどではありませんでした)ようやくポリジュース薬が完成…
 …って、『魔法薬学』の授業で、毒ツルヘビの皮を盗むシーンがありません!!…
 4巻への重要な伏線の筈なのに… 
 これまでカットしなくてはならなかったのでしょうか?
  今までただのワキ役だと思っていたクラッブとゴイルが、「ハリーとロンが化けた
 ように見える」のには驚きました! 目立たないけどスゴイ!
 キャラがみんな輝く作品なんですね。

  日記を見つけたハリーが、トムの過去へ… 
 前髪がジジむさ…もとい、カールしてるトム・リドル… これで16?! 
 どう見ても社会人です(笑)
 ダンブルドア校長… 少し雰囲気が違うので、もしかしたら代役の方でしょうか?
 ハグリッドのカオが見えなかったのはなぜ?…
  とうとうハーマイオニーまで犠牲者になり、新たな血文字、ジニーが連れ去られ、
 ハグリッドはアズカバン、ダンブルドア校長は退任…
 ちらっと初登場のファッジもイメージ通りで、ルシウスのリボンがちょっと気に
 なりました(笑)
 …クモのヒントでアラゴグと出会い、ハリーとロンがあわや…という時、颯爽と現れた
 アングリア。…ロンが本当に恐怖でスゴイ顔なのは、ルパート君がクモ大嫌いだから=
 地なんですね。私はクモや蛇は全然怖くないので、「よく出来てるな!」と感心して
 ました(笑) 

  ハーマイオニーのお陰で、ロックハートと共にいざ地下へ。
 …あれ人骨…? バジリスクって、50年もの間どうやって生きてたんでしょう?
 冬眠?… 目覚めたから脱皮したのかな…?… 
  トム=ヴォルデモートのアナグラムから始まるクライマックスは、原作で好きな
 シーンです。が…
 ハリーが事実を知り、それを楽しむかのような追いつめ方をして欲しかったのに、
 バジリスクとの戦いに重きをおいていて「えっ?!」…
 帽子の中(頭の上)に落ちてくるから、てっきり短剣だと思っていたら、あんなに
 長い剣でビックリ… 帽子から引き抜いてましたが(この方がいい…けど)、なぜ鞘が
 ないんでしょう…?
  あと1分って言われたのに、ハリーがフォークスに助けられるまで、もっと
 かかってたような…(倒れもせずに、普通に話してたし…)

  …ダンブルドア校長のオフィスで、ハリーの蛇語を傷のせいだと語っている所へ、
 ドビーを連れたルシウス再々登場。
 日記の事をズバリ指摘され(…なぜルシウスがヴォルデモートの学用品を持っている
 のか、ダンブルドア校長が知っているのかは不明…)、ハリーに負け惜しみを
 言うものの、ハリーは毅然と受けて立つ… この時の表情、本当に素晴らしいです。
 ホントにハリーが現実にいると思ってしまいます。
 ダニエル君と一緒に、優しさはそのままで、強く逞しく成長しているんですね。
  原作と違うドビーの解放(靴下に入らない(笑)から、挟んである方が自然です)、
 もしや…?と思ってたら、やっぱりステッキに杖仕込んでて(私だけ笑ってました…)、
 「覚えてろ」と言わんばかりに去っていくルシウス… 楽しそうに演じてますね(笑)

 …「ホグワーツでは姿現しは出来ない」筈なのに、ドビーには出来る…んでしょうか?
 ヘタすると、魔法使いより強いんじゃ…?! (これは一番印象に残りました)
  
  ラストで、ハリーには抱きついたハーマイオニーが、ロンには握手なのが微笑まし
 かったです。そしてハグリッドが戻って来ます…
 …力を振り絞るかのように演じるダンブルドア校長… もう二度と、この姿を見る事は
  出来ません… 
 僭越ですが、最後の作品が『ハリポタ』で、幸せだったのではないかと思います。
 全世界の億単位の人が、世代を越えて観る作品になるでしょうから…
 …喜び一杯のシーンなのに、無性に切なく、悲しくなってしまいました…

   原作にないオマケ… 思わず笑ってしまい、数秒後我に返って、あの写真にゾッと
 しました… 他人の手柄を自分のものにして、散々おいしい思いをした報いか、
 単なる後日談か……


  …面白かったです! 同じ位の長さだけど、内容は1の5倍位でした。
 雑誌の特集や、サイトの予告編を見た印象では、もっと余裕があるのではと考えていた
 のに、初登場のキャラやシーンを含め、盛り沢山でした。
  …それだけに、本編のダイジェスト版のような気がしました。
 原作の割愛・変更は、1の比ではありません。見たかったシーン、なぜ入れなかった
  のかというシーンもですが、出る筈だったキャラ、絶命日パーティなど、本筋に関係
 ない所は殆どカットされている感じです。
  「怖さが増している」という割には、場内大爆笑のシーンがかなりあったし、
 疑われるハリーの辛さや、トムのハリーへの恨みもよく伝わらなかったし…
  ジェットコースターに乗せられたようで、面白いのと見逃してはいけないのとで
 スクリーンを凝視し続け、息つくヒマもなく、立ち止まって考えたり、余韻に浸る事も
 出来ませんでした。後で頭の中で再生したら、あまりにもエピソードが多くて、
 クラクラしました(笑)
 一番悲しかったのは、スネイプ先生の出番が少なかった事です。
 (3の公開は、某マ○リックスのせいで大幅に遅れるし…(涙))
    それと、CGが1以上に見事です! ドビー、クィディッチ、暖炉の炎にアラゴグ、
 バジリスク… 魔法を使うシーンは迫力が増してるし、ホントにスゴイ! 
  子供向けの映画だから、この長さが限界らしいし、あと少し…と考えるとキリが
 ないので、せめてDVDで、カットしたシーンを含む完全版を見てみたいです。
 (4は前後編で6時間以上とかいう噂もあるけど、収まらないでしょう…)

  まだまだ覚えているシーン・語りたいエピソードはありますが、DVD化された時に
 HARIPOTAで改めて書きたいと思います。 

  蛇足・『二つの塔』の予告編を、2種類見られて嬉しかったです(笑)