|ドラマ百鬼夜行抄・TV版感想|公式サイト|
|
|07-02-06|01 闇からの呼び声|
・舞台の飯嶋家が原作の雰囲気によく似ていて、律と司ちゃんは想像とは少し
違ったけど、棒読みっぽいセリフ以外は演技も普通で○。
(私のイメージは、年齢設定が合わないけど、ドラマ版『のだめ』の千秋君
と清良ちゃん(笑))
絹さんがおっとりしていて明るく、重苦しい雰囲気を和らげてくれそうだし、
青嵐は原作ソックリ。
…原作は、3つ位の視点(しかも主人公はあまりない)同時進行で、一度
では理解出来ず、読み返してああなるほど…というカンジ。(私の読み方が
悪いだけ(苦笑))
『闇からの呼び声』は初期の頃なので、読んでも混乱しなかったけど、ドラ
マを見て、初見の人でもキャラや設定がわかりやすく、すっとこの世界に
入っていけて、とても良かったです。
ただ、青嵐は「変人」「食欲=協力(律を守るのはついで(笑))」だと
思っていたので、ドラマ版は何もかも承知で、本心を明かさず、強いけど
味方かどうかわからない…(人前ではわざとアブないフリしてるみたい)
不気味な賢者風で意外でした。
律と司ちゃんの小さい頃の回想シーンが、ラストで生きてました。
特筆すべきはCG。青嵐は鬣と髭が生えていて、上半身?は筋肉モリモリで、
動きも俊敏で、一番ドラマ版オリジナルキャラという気がするけど、でも
カッコイイ。龍好きなので嬉しかったです(笑)
アニメ化を期待していたけど、ドラマ版、想像以上に素晴らしい出来です。
(9話+4話DVDらしいけど、(初めて)DVD買うかもしれません)
作り手側の熱意は、見る側に伝わるものですね(注・別にイヤミじゃ(笑))
次回が楽しみです。
|
|07-02-14|02 目隠し鬼|
・わざと劣化させたような画面で、雰囲気のあるロケ地とセットの違いも目立
たず、脚本も原作を生かした作りで、ちょっとした仕草やカット(成績表)
などで設定がわかるので、安心して見られました。
姉の姿を数十年ぶりに見た妹=飯嶋家が霊感の源なのか、律がいたからなの
か…
「18歳まで守る」とか「司ちゃんが好き」とハッキリわかる律や、飯嶋家で
茶道教室をやっているなど、これは原作を生かしたドラマ版オリジナルです
ね。(前回、寝ぼけ眼で感想書いたので(笑))
ドラマ版と考えればいいけど、気になったのは、お祖母ちゃんが「絹さん」
と呼んだ事です。別にさん付けでもいいけど、嫁と姑みたい…
もうひとつ、OPで「祖父が作家だった・僕には見えてしまう」という説明
がひっかかります。(公式サイトの冒頭も「見えないものが」を省略してる)
「霊感を持つ祖父の影響で、僕には…」とした方がわかりやすいと思いま
した。でも、全体的に見れば些末な事(笑)
原作はかなり前に1度読んだきりで、基本設定以外の細かい点は殆ど覚えて
いないけど、このまま見た方が面白いと思うので、ドラマが終わってから又
読み返すつもりです。
次回はいよいよ尾白と尾黒が! 青嵐並のCGが見られるのかと期待してた
ら、予告で見る限り、何だか人形みたいな質感だった…(笑)
|
|07-02-20|03 桜雀|
・設定のみ検索。(律が16だったとは… 原作との違いは、ドラマ版だと思う
ので気になりません)
司ちゃんはしょっちゅう飯嶋家に来るけど、近所に住んでる設定?
乱暴な運転から桜の木、そして…と、大筋は毎回とてもわかりやすいです。
学生カバンを、久々にドラマで見たような気がする(笑)
尾白……予告で人形かと思ったら、特殊メイク・合成だったんですね。
(青嵐は「烏天狗」と言ってたけど…)
「同じ轍を踏む」を「わだち」と言ったのはワザと?!
どうせなら、羽をカーブさせて畳むカンジにして体に沿わせ、コスチューム
も原作のようにすれば、手と足が隠せたのに(笑)
話し方は想像に近かったし、後半人間の姿で(ちゃんともののけ提灯(笑))
出てきた尾黒は、無表情で人間でないように見え、正体を現す時は恐くと、
原作の雰囲気があって良かったです。
傘を運ぶシーンのシュールさに、他の生徒がツッコまなかったのはなぜ?
律=変人(誤解)=かかわらないようにしてるから?
(「何あれ?!」「飯嶋だよ…」など、そう思われてるセリフを入れるとわか
りやすかったかも)
最初棒読みに思えた律も、高校生ならあんな話し方だろうし、かかわりたく
ないのにかかわらざるをえない、面倒くさいけど仕方ない、そういう性格
だし、尾白に「やれ」というシーンではちょっと黒かったりして(笑)、
ドラマ版はこうだと思えるし、今後が楽しみです。
|
|07-02-27|04 約束の日|
・律の子供時代の回想から始まり、日傘をさした女性の訪問・約束の日という
意味が徐々に明らかになり、しかも…
伏線とオチがしっかり入っていて、正味20分強位で、短編映画1本を見た
ような気がしました。
原作でもよくわからないのですが、どうやら律の祖父はいわゆる「霊能者」
で、しばしば相談を受けるほど有名だった…って解釈でいいんでしょうか?
段々らしくなってきた律と司ちゃんもだけど、ゲストキャラ役の方もいい
ですね。有沢さんの、決して聡子を恨まず、何とかわかってもらおうとする
想い…これを伝えられなかった未練が、飯嶋家に来られた理由だったのか…
(この日に祖母と母が留守なのも必然で、司ちゃんがいた=霊力アップ?
律と青嵐がいるから、あの世と妖魔達の世界と繋がってる?)
尾白と尾黒(あれはあれでカワイイ(笑))が、妖魔風料理(力作(笑))
を出す所、こういう和むシーンもちゃんとあるし、有沢さんと鈴子の回想
シーンの、アパートの内装(ファンシーケースがリアル(笑))も時代を
反映していて、隅々まで丁寧な作りで、(驚いた事に)関東+静岡だけの
放送なんて勿体ない!
ドラマ化されるのは原作の一部・多分高校生編なので、どのエピソードが
描かれるのか楽しみです。
|
|07-03-06|05 言霊の木|
・…もしかしてこのキャラ…… でもここで出てきたっけ?
と首を傾げつつ、司ちゃんが預かった木、それに反応する青嵐(思わせぶり
でいいシーン)、天然ボケか否か…の母絹。実母八重子は霊感ないから、
前者だと思います。(影響されないから後を継げたとか)
司ちゃんのような場合、周囲に理解者がいないと、変人と思われて悩むかも
しれませんね。(見えていい事より、厄介な事の方が多いだろうし)
初めて原作を読み返したら、今回はかなりストーリーを変えてますね。
鬼灯を出したかったからとか……まさかね(笑)
鬼灯は設定が30位で赤か茶髪なので、もう少し若い方がと思ったけど(笑)、
雰囲気はちゃんと掴んでいて、違和感はなかったです。
青嵐の反応だと、直接対決がありそう…(10話以降のDVD版とか(笑))
|
|07-03-14|06 待つ人々|
・…前回、鬼灯役の方がもう少し若かったら…などと言ってしまいましたが、
検索したら天野浩成さんは28歳…(設定よりは上に見えたという意味です)
又祖母も母もいない時… 見える人は、生きている人と同じ姿に見える場合
もあるらしいから、厄介ですね。
自分が死のうとしたと悟り、死にたくないと言った女子大生だけが助かった
のは、律の家があの世とこの世の中間だからか…(どちらにも行ける・但し
無条件ではない)
他の作品と違い、「青嵐が無条件でいつでも守る…気などない」のが面白い
です。食べたいから知らんふりで招き入れ、律がやられそうになるまで待つ
…律って囮?(笑)
老夫婦がベタ寸前の、いかにもという演技で、徐々に正体が明らかになる
過程が不気味で、回を追う毎にホラー度?が増しているようでした。
どうやら、原作と一番違う(11話でまとめる為の)設定が青嵐みたいです。
予告のカオベロリにはビックリ。TV版はあと3話なので、どうDVD版に
持って行くのか。原作プレゼントは文庫で4巻までだけど、それ以降の話が
次回だし……
公式サイトの次回予告は読まない方がいいですね。あれはバラしすぎ(笑)
|
|07-03-21|07 呪いの簪|
・律を喰う=解放がドラマ版の青嵐の設定?
司ちゃんをお嫁に欲しいと言いつつ、なぜか縁談を持ってくる祖母八重子。
(今回はちゃんと「絹」と呼び捨てでした)
乗っ取られた司ちゃん。強いから引き寄せ、自覚がないから無防備?
八重子は霊感ゼロで、いわゆる守護霊が強いんでしょうか。
着物姿の司ちゃんは、洋服の時より大人っぽい雰囲気。
(…まさか、2人きりにする為に、しょっちゅう出かけているとか……)
回想シーンで伶の若い頃が出てきました。あ、イメージピッタリ…って、
『のだめドラマ版』の菊池君?! 意外なキャスティングでした。
「呪いの簪」と、いきなり忠告しに来た女性が右目だけ見えないヘアスタイ
ルだったので、てっきり伏線かと思ったら違いました(笑)
尾白の人間バージョンも良かったです(なぜか巫女さんみたいなコスチュー
ム)。もっと見たいので、又出番があるといいんですが…
由美と伸一の回想シーン… てっきり由美が殺されたのかと思ったら、伸一
は由美の誤解を解きたかったんですね。
爪が今風なのが惜しい(笑)けど、飯嶋家は迷える魂の救済所なのか…(違)
|
|07-03-29|08 南の風|
・敵か味方かわからない奇妙な老人(俳優さんがいい味出してました)、
飯嶋家にやってきた鬼灯。
受験生って、律もう18直前?! 外見が全然変わらない(笑)
天然祖母八重子の好意が仇となり、又しても妖魔に取り付かれてしまった
司ちゃん。お嫁に来ると毎日大変かも……
この作品の設定で面白いのは、主人公律が「見える」以外の能力を持た
ない事だと思います。見えるだけで戦うすべがないからこそ、日常の中に
ある怖さ(リアリティ)が出せ、見る側も共感出来るのかもしれません。
青嵐はアテにならず、尾黒と尾白も…で、結局何とかなった訳ですが、
鬼灯が律の前に現れて宣戦布告。律を伶の孫とわかっているかどうか。
司ちゃんに聞かれてしまい、誤魔化す律。誕生日まであと10日…で、青嵐
は食べる気満々。一生守る→18になるまでと、設定をちょっと変える事で、
1クールもないドラマ版ならではの面白さ、盛り上がりを上手く作り出し
ていると思います。
次回最終回(じゃないけど)が壺の話…… 未完なのか、一応決着がつく
のか…
|
|07-04-04|09 運命の壺|
・TVでは最終話でした。
18歳の誕生日前に来た女性が置いていった壺。
原作ではもっと長く、終わり方が印象的なエピソードなので、勿体ない気も
しますが…(1時間なら描けたでしょうね)
忠実にドラマ化では話数が少なすぎる。そこで、ドラマ版オリジナルという
事で、青嵐の「期限」、律の選択で終わらせた… 色々と制限がある中で、
上手くまとめていたと思います。
どちらを選んでも自分に損はない。壺を割れるのは律だけ。割らなければ
青嵐は…と、先にラストを考えたのかもしれませんね。
最初はイメージが合わないと思った律も、回を重ねる毎にらしく見えたし、
司ちゃん(青嵐の事話してしまったけど…)や天然ボケの母絹や八重子、
尾黒と尾白(特に人間バージョン)も良かったです。
青嵐は完全にドラマ版オリジナルキャラで、原作のおマヌケぶり(笑)など
殆どないシリアスさ、契約だからと冷淡に突き放す一方で、結果的に律を…
と、感化されたのか食べ物につられたのか(笑)、人間臭くなりつつある
ようだし…(この後、更にどう変化するのか楽しみ)
これで鬼灯の髪が赤かったら…と、気になったのはこの点くらいでした。
律の自室や伶の書斎のセット、イメージ通りの飯嶋家の外観、料理他の小道
具も凝っていて、ストーリーはちょっと違っても、原作通りの舞台を再現
しようという、スタッフの方の想いが伝わってきました。
青嵐のCGも見事だったし、作品の前後に黒いカットが心持ち長めに入り、
ちゃんとCMとの間があって、80年代はこんなだった…と逆に新鮮でした。
(単に編集の為だったりして(笑))
DVDは1巻3話×3(3は未放送・BOX版あり)で、06−27発売です。
発売後に、未放映分の感想を書きたいと思います。
余談・原作のドラマCDを持っていた事を思い出しました(笑)
…聴いてみましたが、話す早さや声質、年齢設定は全般的に「若め」。
(なぜか尾黒と尾白だけはよく似たイメージ)
ドラマ版の方が「渋め」で、私はこちらの方が好きです。
|