「あれ?」
予告編と違い、ワーナーのロゴがフクロウにならない…などと思っているうちに、
ダンブルドア校長が登場し、街灯を消し始める…
ネコに化けていたマクゴナガル先生も現れ、あ、バイクに乗ったハグリッドだ!
…登場人物3人で、第1章が数分で終了。
潔いはしょり方で、原作で「つまらない」と感じた私は、むしろこの方がいいと
思いました。懐中時計を見るシーンはあったかな…?
ペチュニアおばさんの罵声が響き、階段下の物置で目を覚ますハリー…
従兄弟のダドリーは、わざと階段の上で飛び跳ねて、ハリーの上に埃を落とすと
いうオマケつき。
朝なのに、電気をつけないと何もわからない、暗く狭い空間で、雑誌で見た
カンジより狭くてビックリ… これって虐待でしょ?!
服はお下がりでダブダブだけど、ダニエル君が可愛くて賢そうで上品な顔立ち。
「掃き溜めに鶴」で、何か起こりそうな予感がします。
案の定、フクロウが手紙を配達し始め、ついには部屋の中が手紙だらけに。
(家の外がフクロウだらけのシーンは、場内から笑い声が)
…埃の上にケーキの絵を描いて、ロウソクを消すシーンは原作にはありませんが、
ズキッとしました。後でハグリッドがケーキを差し出した時の、嬉しそうな顔!
見ている側はハリーに同情し、息子を溺愛してハリーをいじめるダーズリー
一家を憎たらしいと思い、ハグリッドの一喝で溜飲を下げる。上手いですね。
ダドリーをハリーと間違えたハグリッドの「良かった」には笑いました。
顔が違うってば(笑)
ダイアゴン横丁は、原作のイメージ通りでした。
さりげなくニンバス2000を紹介したりして、行き交う人も店も、ロンドンとは
全く違う異世界の雰囲気が漂ってます。ショーウインドウの中の商品や、
建物外観のゆがみ、グリンゴッツ銀行内の埃をかぶったシャンデリア、
オリバンダー老人の店内の、年期の入ったディスプレイ(箱の積み方やデザイン)
など、つい細部に目が行く私にとって、嬉しいシーンでした。
恐らく、薄紙の色まで計算されてるんでしょうね。じっくり見返したいです。
荷物と一緒に、ホームがわからなくて困っているハリーの耳に、「マグル」と
いう言葉が… あ、ウィーズリー一家だ! ロンだわ!!
…でも、みんな金髪で赤毛じゃない…
短いけど、モリーの優しいお母さんぶりがよくわかって、ロンの性格の良さは、
このせいなんだな…と、思わず納得。
チョコのカードに説明がないのは、文字だけの原作と違ってバレバレだから
でしょうね。
ハーマイオニー(ハマイオニーが正しい発音みたい)が登場!
ボサボサ髪で出っ歯のヒロインじゃあんまりだと思ってたから(笑)、美少女で
良かった… けど、やっぱり髪が栗色じゃない…
湖をボートで渡り、前方にそびえるホグワーツ城…
1000年位たっている設定なのに、外観がゴシック調じゃない? でもステキ。
もれてくる明かりで照らされた室内(天井)が見えたりして、細かいこだわりが
感じられます。
いよいよ組分けの儀式… 前だから、ネクタイが黒なんですね。
キュー○ーのような可愛い顔して、家柄を鼻にかけ、ロンをバカにしたドラコが
手を差し出す(ハリーが有名人だから、メリットがあるって事でしょう)のを
見て、「友達は自分で選ぶよ」と言い放つハリーがカッコイイ!
どこにでもいるヤなヤツ(笑) こういう配役も上手いですね。
先生方が映って… あ、スネイプ先生だわ!(実は隠れファン(笑))
原作とは違うけど、出た途端厳しくて冷たいってカンジがしていいな(笑)
ハリーの両親と同い年なのに、演じているアラン・リックマンは20位上(50代)
なので、かなりムリがある… けど、気になりません。
あれがスネイプ先生です(笑)
引率する寮長(7年生って老けてる… ハリーもああなるのかな)と新入生に、
壁の絵が挨拶し、太った婦人の所へ。
(合い言葉のシーンはここだけだけど、仕方ありませんね)
ハリーが窓辺で座り込むシーンは、予告編の冒頭に出てきました。
嬉しそうに見えなかったから、これが寮だったとわかり、何だか意外な気が…
寮の部屋、談話室、校内の廊下、教室、そして校外と、数カ所でロケをしたそう
ですが、セットと違和感がなく、実在するのではと思わせるほど素晴らしい!
ただ、石造り(だから天蓋つきベッド)って底冷えしそう…(笑)
マクゴナガル先生の授業のシーンは、遅刻したハリーとロンを叱って終わり…
と思ったら、不気味な煙と並ぶビン… 右手奥の入り口から、バーンとローブを
翻し、早足でつかつかと入ってくるスネイプ先生…(ってイメージ違う?!)
ドラコに語りかけるように(と本人は思っているらしい)教育方針を述べて、
立て続けの質問(手を挙げるハーマイオニーが可愛い)に、辟易するハリー。
こんなだから、子供に嫌われるのね… 損な役回り…
ロンに「友達がいない」と言われたハーマイオニーが、トロールに襲われて、
ハリーとロンが撃退するシーンは汚い…(ローブで拭かないで〜!!)もとい、
迫力がありました(笑)
ツンツンしてたハーマイオニーが、神妙な顔で嘘をついて二人をかばった。
この瞬間、仲良し三人組が誕生したんですね。
悪口言うけど、ちゃんと助けるロン(それもハーマイオニーの指摘通り)が、
いいな(笑)
フーチ先生は、髪も瞳も原作のイメージ通り。
「アップ!」と言い、箒をすぐ手にしたハリーを、悔しそうにチラッと見る
ハーマイオニー。勉強が出来ても、苦手な事もあるんですね。
暴走するネビルは、結局骨折… フーチ先生、その前に止める魔法ってないの?!
ドラコの挑発に、見事思い出し玉を取り返すハリーはシーカーに。
クィディッチがらみだと熱くなるマクゴナガル先生、嬉しいのはわかるけど、
生徒を授業中に呼び出していいの(笑)?
それとも、クィレル先生のシーンを出したかったのかな…?
クィディッチは、原作の文字と違って、ビジュアルでこそ楽しめるので、
この映画の一番の見せ場でしょう。
競技場のスタンド?が、ぐるりとつながっていて、もっと簡素な造りかと
思ったら、想像と違って中世風で歴史ある重厚な建造物ってカンジ。
ルールは単純明快だけど、絶対選手にはなれませんね。
特にハリーを見ていて酔いそうになりました…
リー・ジョーダンの名解説と、ハーマイオニーがクィレル先生を突き飛ばす
シーンがなくて残念…
火がついても動じない(周囲も慌てるだけ…)スネイプ先生はさすが(?)
誇らしげに金のスニッチを掲げるハリーが、本当に嬉しそうでした。
(可愛いけど、翳りのある笑顔だと思いました)
クリスマス休暇(えっ、もう?!)になり、残ったハリーとロンは、ひたすら
フラメル捜し。
透明マントは、内側から見ると模様があるんですね。
スネイプ先生って、出れば出るほど嫌われるような怪しい言動…(涙)
みぞの鏡は曇っていて、想像と違う古びた鏡でした。
…映ったのは両親だけで原作と違うけど、この方がいいです。
ダンブルドア校長が「知識や真実を教えてはくれん」と言ったのは、
現実から目を背けてはいけないととったのですが、「ダメ」でも「慰める」でも
ない諭し方に、思わずうなずいてしまいました。
フラメル捜しにヒントをくれ(笑)、こっそりノーバートを孵化させた
ハグリッド。ルーマニアのロンのお兄さんは出てこなかったけど、これがないと、
ユニコーン捜しの罰はないから、削れなかったんですね。
ハリーとドラコで見つけたユニコーン… 不気味に蠢く影…
…出た!! ヴォルデモートだ!(何だか『スター・ウォーズ』みたい…)
フィレンツェは、暗くてよくわからなかったけど(笑)
「なぜいるの?」と私も驚かされたネビルを眠らせて、フラッフィーの守る
扉に入り(落ち)、悪魔の罠から、ハーマイオニーが脱出する方法を思いつく。
でも、原作と違う… (ビンのエピソードは、一人1つで削られたのかな?)
次は空を飛ぶ鍵を捕まえる… ここはハリーの出番。難なくクリア。
そして、チェスの得意なロンが… 自分を犠牲にしてハリーを先に行かせる。
…これ、演技じゃなくて地ですね。
あなたはルパート君じゃなくて、ホントはロンでしょう?(笑)
口は悪いけど、思いやりがあって、勝ち気で前に出るハーマイオニーと違い、
ちゃんと引いて、バランスを取っている(これって中間子タイプだけど(笑))。
だから好きなんだって再認識しました。ハリーは幸せ者ですね。
クィレル先生の豹変ぶり、ついに顔を見せたヴォルデモート(全然怖くない)、
で、「呪いをかけられた傷」が、ハリーを救った…
クライマックスが、一番地味だったような気が(笑)
ダンブルドア校長がハリーを見舞った時、スネイプ先生の話をしなかったのは
どうして? あれでは、なぜハリーを(実は)助けていたのかわかりません。
2以降の伏線でしょうか…?
この功績が認められて、グリフィンドールは見事逆転。
別れ際、ハグリッドがくれたアルバムの写真は、ハリーを抱いて微笑む両親…
(このエピソード、ここじゃなかった筈…) 油断しました(涙)
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