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      吟遊詩人ビードルの物語 感想 |2009-1-25|更新

テ: …ええと、原作7前にこちらの感想ね(苦笑)
ア: ハニーが書いて、ジジイが解説って設定か。
テ: 全部で5話ね。最初は『魔法使いとポンポン跳ぶポット』。
   父親とは違い、村人に不親切な息子が酷い目に遭うというお話ね。
ア: タダで人助け… 依存心が強いダメ人間にならねぇか?
テ: 親切にされたら、今度は他の人って思うものよ。
ア: ジジイの解説だと、こいつはグリムみてぇに子供向きにアレンジしてあんだな。
   原作の方が面白ぇぞ。
   史実じゃ迫害された魔法使いが、「村人を助けた善人」って設定なのが特にな。
テ: ……
ア: 原題は『The Wizard and the Hopping Pot』じゃねぇか。
   「飛び跳ねる」ってのをポンポン跳ぶってのは超訳だろ。シドニィ・シェルダンか?!
テ: ……次ね。『豊かな幸運の泉』。
   願い事を叶えて貰おうと、3人の魔女と1人の騎士が泉を目指すお話よ。   
ア: 「幸せはこんな身近にあったんだね!」…『青い鳥』かよ。   
テ: 結果ではなくて、辿り着くまでの過程が大切なのよ。
ア: そりゃ、成功したから言える事だろ。
テ: 上手くいかなくても、そこから得る教訓もあるでしょう?
   このお話は、純血を重視するルシウスが嫌ったみたいね。
ア: だからといって、特別に魔力がケタ違いとか、混血で力が衰えるとかいう
   設定でもねぇし、崇拝するオレ様は混血。ワケわかんねぇよ。
   純血の一族なんて、近々絶滅すんじゃねぇの? 
テ: ……次は『毛だらけ心臓の魔法戦士』よ。
   恋する友人の変化をばかばかしいと思い、一人で生きてきた魔法戦士が、
   誤解から誰もが羨む伴侶をと考えるお話ね。
ア: 他人を軽蔑してたヤツが、他人の嘲笑で自滅する。いいハナシじゃねぇか(笑)
テ: …『闇の魔術』で抑えていたせいで、心臓がこうなってしまったのかしら?
ア: 使った時点でもうダメだろ。
   どーでもいいが、魔法の力を借りなきゃ自制出来ねぇのかよ?!  
テ: 結局、結婚も自分の体裁の為だったのね。可哀想な人だわ。
ア: 秘密にして結婚した後、心臓を妻が見つけて「ギャー!」とかの方が、
   もっと面白くなったんじゃねぇ?
テ: そうなると『青ひげ』よ(苦笑)
   じゃあ次ね。『バビティ兎ちゃんとペチャクチャ切り株』。
ア: 語呂悪ィ上に、ハナっからネタばらししてどーすんだよ?!
テ: あら、ホントね(苦笑)
   第1話とは逆で、魔法使いを大切にしないと災難という結末なのね。
ア: 長ったらしい割には一番つまんねぇな。
テ: 最後は原作7に出てきた、『三人兄弟の物語』ね。
ア: ジジイの解説「人間は死を免れる事は出来ない」。
   当たり前だろうが!
テ: 真意を見抜いた、賢明な末弟が長生き出来たという事でしょう?
ア: 長生き=死に勝てたってのも妙な解釈だな。
テ: …私、もっと長いお話かと思っていたわ(苦笑)
ア: 『賢者の石』は不老不死、『蘇りの石』は現世に死者を呼び戻すんだよな?
テ: ええ。どちらも死を克服する事は出来ないんだわ。
   ハリーは両方を手にしたけれど、結局手放したのね。
ア: 無欲っつーか、『賢者の石』はまだ価値を知らねぇガキの頃だったのと、
   リリー達がいつでも側にいるんなら必要ねぇからだろ。
テ: そうね。手にしたのがハリーで良かったわ。
ア: …で、この本の笑い所はラストの「私のような賢者」か?
   「おとぎ話なんてもんは何の教訓にもならねぇ」。自ら実証してやんの(笑)
テ: …………